ピークコンディション:クールシュヴェルとグシュタード
エディトリアル
世界最高峰の美食、完璧なスロープ、優雅なアプレスキーを極められる場所。クールシュヴェルとグシュタードがアルペンスキーの珠宝と言われる所以です。
息を呑むような壮観な山景、滑りで味わう爽快感、顔馴染みの支配人に挨拶を交わし、ドアを通り抜けるとバーではいつものカクテルが用意されるといった歓びに満たされるのです。クールシュヴェルやグシュタード、サンモリッツなどの行楽地はいずれも同じような特性を有しているものの、その一部は各々の歴史から生まれたものです。
しかし、数世紀前まで、アルプスの生活は、煌びやかな雰囲気とは無縁の大変厳しい時代がありました。夏は短く、冬は厳しく、通信が十分に整備されていなかったため、貧困が広がり、周辺地域では男性たちが定期的に出稼ぎに行かなければならない状況でした。例えば、スイス人が外国軍に所属して戦うこともありました。一方、ドロミテ人は、家屋の塗装工としてドイツで働いていました。しかし、今やこの場所が世界から注目される場所となったのです。雪だけでなく、シャンパンのためのフルートグラス、スーパーカー、そしてダイヤモンドが日の光を受けてこの地で光り輝くのです。
スキーリゾートは、それぞれ独自の魅力や固有の会員制を有しており、スキーヤーたちは毎年同じ場所を訪れます。彼らは、同じ歓びを味わうために慣れ親しんだお気に入りの場所を再び訪れるのです。
5ツ星ホテルが20軒以上立ち並び、クールシュベヴェル飛行場への道沿いには豪華なプライベートシャレーも見うけられます。
サンモリッツが先駆けであったものの、近年ではクールシュヴェルやグシュタードもその優雅な魅力でスイスの貴婦人たちを魅了しています。しかし、ラ クロワゼットやクールシュヴェルのリフトやゲレンデの辺りは、また違う雰囲気が広がり、このリゾートは、フランスの広大なレトワバレースキー場の一部となっています。第一印象としては、スポーティーなイメージが圧倒的に強いのですが、木々の向こう側にはきらびやかな魅力が潜んでいます。
5ツ星ホテルが20軒以上立ち並び、うち3軒は宮殿に分類されるほど豪華な建物で、豪華なプライベートシャレーがクールシュヴェル飛行場への道沿いに立ち並んでいます。多くは借りる事ができ、ミシュラン級のシェフおよびスタッフのサービスを受けることが可能です。これに加え、美しく整備されたゲレンデがスキーヤーには最高の魅力となり、不動の人気を獲得しているリゾートなのです。
クールシュヴェルでは、ランチは欠かすことのできない重要なイベントで、どのスロープも魅惑的なレストランで溢れています。美食家はサン=マルタン=ド=ベルヴィルのラ・ブイットを目指し、食の聖地とも言われるレネ・メイユーとマキシム・メイユーの味を堪能します。景観を堪能したい人は、飛行場を見下ろすルキャップホーンがうってつけです。広大なテラスでは、太陽が昇るたびに賑わい、ウェイターやゲストが艶やかなレッドカーペットを歩く様子は、社交界のような雰囲気をかもし出しています。メニューやワインリストからも賓客の贅沢さをうかがい知ることができます。
アルプスの冬とラグジュアリーの関係性はこれからも続いていくのでしょうか。「もちろんです。」 パトリック・ウィエーダークハー氏は続けて、「雪が降るかぎり、人は必ずアルプスにやって来ます。雪は誰しもの心に不思議な神秘を呼び起こし、また楽しい気分にさせてくれます。山々は人々を惹きつけてやまないのです。」
Graff, Courchevel, Rue du Rocher Tel: +33 4 79 24 59 12
Graff, Gstaad, Alpina Tel: +41 33 744 74 80
Graff, Gstaad, Promenade Tel: +41 33 733 81 10