ザ グラフ ヴィーナス
Dカラーフローレス、タイプ IIA 118.78 カラット
ダイヤモンドの歴史を綴るには、幸運と類まれな技術力、そして途方もない勇気が必要です。希少な巨大原石は、その表面の下に無限の可能性を秘めていることがあり、生涯に 1 度か 2 度、真の奇跡に遭遇することがあります。グラフにとってのそれが、極めて美しいダイヤモンド、愛の女神にちなんで名付けられたザ グラフ ヴィーナスです。
発掘された驚異
レソト王国のレツェング鉱山は、グラフの歴史上最も重要なダイヤモンドをいくつか産出しています。しかし、ザ グラフ ヴィーナスとなり得る、驚異的な透明性とクオリティを誇る357 カラットの原石を手にするという保証など、当初誰も予想することはできなかったのです。
明かされる秘密
ローレンス・グラフはルーペを覗き込み、この巨大原石の中には見た目以上の可能性があることを直感しました。その直感に従い、グラフの精鋭チームは数ヶ月をかけて原石を分析し、生み出しうる最も美しい形を探求し続け、完璧なハートシェイプの誕生を期待させる、美しい結晶を発見することに成功したのです。
大きな賭け
それは非常に危険な冒険でした。 これほどまでの大きさのハートシェイプダイヤモンドは、グラフのマスターカッターでも今までにカットを試みたことは一度もありませんでした。この作業のために特殊なツールを作成して挑戦しましたが、特にハートのくぼみの箇所が最もリスクをもたらす可能性がありました。1つ判断を間違えると、ハートの形が一瞬にして粉々に壊れてしまうのです。
完璧な姿
ポリッシュ職人が、ローレンス・グラフにインターナリーフローレス 118.88 カラットのハートシェイプダイヤモンドを手渡しましたが、彼は更なる高みを目指し挑戦することを決意します。 あとわずか10分の1カラットを削るだけで、ダイヤモンドは完全にフローレスになる可能性があったのです。 それは職人たちの果敢な挑戦により現実のものとなり、 新たな歴史の1ページとなる、ザ グラフ ヴィーナスが誕生したのです。